「出産直後にゆっくり休みながら、育児が学べる」っていいね!
~ママの体と心を休ませる産後ケア~

「産後ケア事業」の実施箇所数(宿泊・通所)は県内第1位(6箇所)!

 東灘区御影石町の毛利助産所にお伺いして、「産後ケア」を利用して5日目の宮本さんと、助産師で所長の毛利さんにお話を聞きました。

産後ケア事業とは?

 出産後、女性の体は妊娠前の状態に戻ろうとします。このことを「産後の肥立ち」といいます。「産後の肥立ち」が悪いと体調を崩しがちになったり、マタニティブルー、産後うつになったりしてしまうことも。
 そこで、神戸市では産後のママに心身を休めてもらいながら、育児に必要なことを身に付けてもらえるよう、専門家である助産師がサポートする「産後ケア事業」を行っています。
 産後ケア事業では、ママの健康管理や産後の生活のアドバイスをはじめ、沐浴やスキンケア、授乳方法の指導、赤ちゃんの発育・発達のチェックなどのサービスを受けることができます。通所(5,000円/日)、宿泊(1泊2日13,200円)で、最大7日間利用可能です。

サービス利用を考えた3つのポイント

 出産から一週間後に毛利助産所の利用を始めた宮本さん。35歳での初産ということもあり、体調不安の解消と産後の育児に万全を期すため、妊娠中に神戸市のホームページやネットの口コミなどで、産後に受けられるサービスについて調べていたそうです。

 宮本さんが産後ケアサービスを利用したのには、3つの理由があるといいます。
 まず、両親が高齢なことと、義理の母親が妊娠中に亡くなったことから、親から子育ての援助が受けられないこと。次に、帝王切開による出産が事前に分かっていたので、手術によって体力が落ちることへの不安。そして、ご主人の帰宅が20時以降になることが多く、長時間ひとりきりの育児に慣れるためにもプロから確かな指導を受けたいと思ったこと、だそうです。

想像していた以上のサービス内容に大満足

宮本さん:

「特に母乳と授乳方法について不安があり、家に帰ってからどうしようかと思っていましたが、豊富な経験を基にしたアドバイスをいただいて、安心できました。
夜中に子どもがぐずってもすぐに対応してもらえるし、ママたちが遠慮しなくてすむように頻繁にスタッフの方が声掛けしてくださるのはうれしいですね。もし神戸市の産後ケアサービスが利用できなかったら、高額でも別の施設を利用しようと思っていたので、市の助成はとても助かります。
施設内も自宅のようにリラックスできる雰囲気ですし、毎日の食事も、野菜中心のおかずと玄米で、とても満足しています!」

ママの心がすり減らないようにしたい

 毛利助産所の特長は、自宅と同じような環境で育児経験ができること。病院で出産することが多いママたちにとって、病院から家庭へという環境の変化はとても大きいものです。疲れた体で、家事や分からないことだらけの初めての育児に追われる前に、家庭的な雰囲気のなかで、気さくに助産師に相談しながら、育児を経験することが大切だと言います。

 利用料の助成を受けられるのは神戸市民だけですが、産後ケアのサービスは市外の方も受けられます。神戸で里帰り出産した後、毛利助産所での産後ケアを利用する方もいるそうです。

「ママの心がすり減ったらいい子育てができません。休んで心と体が回復したら子どもに関心が向かいます。それを支えるために、退所された後も母乳育児相談を受けたり、ママたちの集まりを紹介したりしています。継続してサポートがいるような場合は、区役所と連携し、保健師さんに、ご家庭へ訪問してもらったり、産後ホームヘルプサービスにつないでもらったりと、きめ細かなフォローもしています」と毛利所長。
 宮本さんも「とにかく不安なことしかないのが初めての出産です。特に、身近に相談できる人がいなかったりサポートしてもらえる人がいなかったりするママも多いと思いますが、きっと不安を取り除けるので、利用してみることをオススメします!」と呼びかけます。

 産後の母体を回復させながら、育児について学ぶ産後ケア事業。これからママになる方には、ぜひ知っていただきたいサービスです。

(取材日:2017年1月27日)